お湯割りの香りには、
抜け感がある。

お湯割りがなぜ美味しいのか。まず、香りが立つことだと考えています。
わたしたちは抜け感と呼んでいますが、
口に入れて鼻に抜けていく感じが水とお湯ではまったく違うように思います。
その抜け感をいつでも楽しんでもらえるように
焼酎の同じ味を守れるようつくり続けています。
杜氏という職業は、焼酎づくりの責任者です。
原酒の味をより良くすることはもちろん、
お湯割りにしたときの味もイメージしながらつくったりします。
製品にもよりますが、お湯割りに合う、水割りに合う、炭酸割りに合うなど
焼酎ごとのコンセプトに合わせて味も調整していっています。
できた焼酎は2~3か月ほど熟成して、ろ過作業にかけます。
ろ過をかけた状態のものを蒸留所や研究所から複数人が集まり利き酒をします。
そうやって味のバランスを保つことでおいしい焼酎をつくり続けています。
複数の人の手と長年培ってきた感覚を合わせて
常においしいお湯割りができる焼酎をつくらせてもらっています。