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「焼酎粕の新エコシステム構築プロジェクト」発足

 当社は、エルステッドインターナショナル株式会社、福岡工業大学、株式会社BlueForceと共同で、本格焼酎造りを行う過程で発生する焼酎粕 (かす) を、5R(Reduce(リデュース)Reuse(リユース)Renewable(再生可能)Reborn(再生)、Recycle(再生利用))方式により、次世代電池の電極材に変換する「環境・エネルギーミックスビジネスモデル」プロジェクトの「焼酎粕の新エコシステム構築プロジェクト」を発足させます。これにより、SDGsの持続可能な開発目標の達成を目指します。

 薩摩酒造が本格焼酎を製造する過程で発生する焼酎粕は、年間1万トン以上に及びます。焼酎粕は、通常、産業廃棄物として処理する必要がありますが、薩摩酒造はこれを避けるために、近隣15社の焼酎蔵元と協力し積極的に3R方式(ReduceReuseRecycle)による環境配慮を加味した製造システムを運用してきました。具体的には、焼酎粕を液体と固体に分離し、液体部はメタン発酵させクリーンエネルギー化し、ボイラー燃料として再利用を行っています。また、固体部は乾燥させ飼料化し、CO2削減と鹿児島の主要産業である畜産業への資源循環の実現を進めてきました。

 持続可能な社会の実現が強く叫ばれる中、より社会に貢献できるかたちを模索していた折、福岡工業大学 田島教授が最高技術責任者を務め、株式会社BlueForceがプロジェクト化した「環境・エネルギーミックスビジネスモデル」事業に参画する機会を得ることができました。この「焼酎粕の新エコシステム構築プロジェクト」により、次世代電池実現に欠かせない焼酎粕由来の特殊な活性炭の開発に携わることで、完全循環型経済システムを目指す株式会社BlueForceと共に、202010月日本政府が発表した「2050年カーボンニュートラル宣言」を実現することに貢献いたします。

完全循環型焼酎製造システム.jpg

 薩摩酒造は、これまで焼酎の製造技術と薩摩地方に伝わる焼酎文化を受け継いできました。持続可能な社会の一員として、今後も技術力を磨きながら、鹿児島から全国、日本から世界へ焼酎文化のさらなる発信に努めてまいります。